消火器の種類と特性

消火器には『火災の種類』に応じて適・不適があります。消火器本体に記載されているマークで
どの様な火災に適しているかが表示してあります。ただし適しているからと言ってあくまで適応性としてであり
消火薬剤によって『特に適している又は比較的良い』という違いもあります。
下の表を参考にして間違いのない消火器選びをおすすめします。

消火器マークの詳細
普通火災(A火災) 油火災(B火災) 電気火災(C火災)
木材・紙・布団等が
燃える火災
石油類その他の
油類等が燃える火災
電気設備等の火災
普通火災用マーク 油火災用マーク 電気火災用マーク
消火器適応性一覧表 消   火   器   薬   剤
ABC
粉末
強化液 中性
強化液
機械泡
水成膜
二酸化
炭素

霧状純水
ハロゲン
化物
A火災 消防法規格
木製品 × ×
紙・布 × ×
ふとん類 × ×
ゴム・タイヤ × ×
プラスチック類
B火災 消防法規格
ガソリン・灯油 ×
天ぷら油 × × ×
機械油 × × ×
C火災 消防法規格
AB複合火災 × × ×
AB積層火災 × × ×
薬剤特性 浸透消火性 × × ×
クリーン性 ×
最適設置場所 ボイラー室
車庫
台所・居間
寝室
台所・居間
寝室
ボイラー室
車庫
台所
ボイラー室
車庫
車庫 パソコン室
居間
駐車場
電気室


 消防法規格上の適応性
◎ 特に良い
○ 比較的良い
△ あまり適さない
× 全く不可

備考 表面火災とは、あくまでも表面が燃える火災。
    皿に入ったガソリンや木材の燃え始め。

    複合火災とは、ガソリンや紙やプラスチックが複数燃えている状態。
    紙や布団にこぼれた灯油が燃えている状態。

    
積層火災とは、紙やプラスチック、木材等が積み重なった火災。
    ゴミ箱の紙や木材やプラスチック等が燃えている状態。